パンゲアの気まぐれ帳

気の向くままに、主に好きなこと(ダンス、小説、ネットゲームなど)について書き散らかす予定

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今回紹介する作品は、架空戦記の「なにわの総統一代記」。 ネット上の架空戦記としては老舗中の老舗なのでいまさら自分が紹介というのもおこがましいが、大好きな作品なので自制できなかった。

このブログでネット小説の紹介を避けてきたのは、サイトによっては無断でのリンクや紹介を禁止している場合があるということ。 また、サイトのURLが不定期に変わるため、その度にリンクを張り直さなければならないということがある。 加えて、ネット上の作品は、商業作品でない分、その作者は仕事や勉強の合間に暇を見つけて少しずつ更新していくという形をとっており、多くの作品が何年にも渡って未完のままだということがある。

しかし、今回紹介する作品は、既に完結しているので、次の更新は何時になるのかとじりじりと待つ必要はない。 リンクを張る許可も作者への応援メッセージでその許可を求めたところ快い返事をもらうことができた。 また、このサイトは小説以外にもヨーロッパの軍事関係の役に立つ資料が多いため、HoI好きな方は、このサイトに行けば楽しめること間違いなしだと思う。 (ただし、作者は英語で日本帝国陸海軍の資料も海外に向けて公開している)

長々と前書きを書いてしまったが、この小説のあらすじはというと、現代の大阪に住む普通の「おっちゃん」が何故かヒトラーに乗り移ってしまうというもの。 しかも、大戦はすでに始まっている状態。 当時のドイツ軍の将軍達が、こんな場面ならこうしていただろう、この将軍はこの場面で使えばいいのに、というような現代人の妄想を本当に現実味のある形で表現してくれている。 またドイツを取り巻く国々の様子も描かれているので、これを切っ掛けとしてそれぞれの国の歴史や人物史を探求するようになるかもしれない。

この作品は現在ネット上でよく見かける「ひょう移系」とよばれるジャンルの先駆けといってもいい作品で、歴史上のIFを追求した架空戦記としても、作品としての完成度が高いエンターテイメントとしても一流である。 

是非、このブログを訪れる皆さんにもご一読いただきたい。 こんな面白い作品が無料で読めるというのは、ある意味犯罪である。

以下はこの小説の作者マイソフ氏のサイト:
http://maisov.if.tv/r/
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今回はアーサー王に関する小説を3つ紹介。 ただし、どれもが「正統派」な、英雄物語ではない。 よって、今までアーサー王と円卓の騎士の物語を読んだことが無い人は、決してこれらの本を最初に読んだりしないように! 

まずはマーク・トゥウェイン作の「アーサー王宮廷のヤンキー」。 この作者はトム・ソーヤーやハックルベリー・フィンで有名な、あの作者である。 あらすじを一言で言ってしまえば、現代からタイムスリップしたアメリカ人による歴史改変物。 
数年来、日本のネット上では、タイムスリップした現代人による歴史改変がとても人気のあるジャンルとなっているが、マーク・トゥウェイン氏はこれを1世紀以上前に書いている。 信じ難いの一言。
尚、この小説には19世紀のヨーロッパ人的な世界観がハッキリと出ている。 それは科学技術と理性が宗教と迷信による蒙昧から人間を解き放つ、と言う物でこの世紀に作られた様々な創作物に共通の価値観となっている。 
トウェイン完訳コレクション  アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)トウェイン完訳コレクション アーサー王宮廷のヤンキー (角川文庫)
(2009/12/25)
マーク・トウェイン

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2つ目の作品はマリオン・ジマー・ブラッドリー氏による「アヴァロンの霧」シリーズ。 これはアーサー王や円卓の騎士たちの物語をモルガン(モーガン)・ル・フェイという女性を主人公として語っている。 作者はこの作品をフェミニスト的な視点で作成しており、フェミニズム(女性学)や、その考え方の延長として出てくる同性愛について、ある程度理解したうえでこの本を読むと面白さが倍増するだろう。
アヴァロンの霧〈1〉異教の女王 (ハヤカワ文庫FT)アヴァロンの霧〈1〉異教の女王 (ハヤカワ文庫FT)
(1988/04)
マリオン・ジマー ブラッドリー

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3つ目の作品は、バーナード・コーンウェル氏による「小説アーサー王物語」。 これは、アーサー王伝説の元になった人物がいたとされる時代のブリテン島の様子を最も正確に表している作品として知られている。 当時の状況を表したその表現の残酷さに慣れるにはかなりの時間が必要であろう。 サクソン人とケルト人、キリスト教とドルイド達、そしてケルト内でも、アイルランド人とブリテン人の対立の様子などがよく分かる作品となっている。
エクスカリバーの宝剣―小説アーサー王物語〈上〉エクスカリバーの宝剣―小説アーサー王物語〈上〉
(1997/04)
バーナード コーンウェル

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また小説ではないが、イギリスのコメディグループであるモンティ・パイソン出演の映画「モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル」もコメディとしては秀逸!(もちろんアーサー王の話を知っている事を前提)
モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]モンティ・パイソン・アンド・ホーリー・グレイル デラックス・コレクターズ・エディション [DVD]
(2008/05/21)
アイドル(広川太一郎)グレアム・チャップマン(山田康雄)

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刑事(推理)小説とファンタジー小説は共に自分がよく読む本のジャンルなのだが、この2つが入り混じった本に出合えるとは思いもしなかった。 その不思議な本のタイトルはコップクラフト(著 賀東招二)。 

何かの拍子に、地球ともう一つの世界がつながってしまい、こちらの物理常識はあちらでは通じず、あちらの常識はこちらでは通じないというもの。 新しい文明同士が出会ったときの例に漏れず、いさかいがあった後に、交易や外交賀始まった状態。 というのがこの小説の舞台。 
その交流の窓口としてその通路の地球側に街ができ、そこには異世界人と地球人が共同で住んでいる。 その街を取り締まる警察に所属しているのが主人公の2人。 下の表紙絵に出ている男性が地球人で、女性はあちらの世界出身。

小説内で特に印象に残っている場面は、男主人公が差別意識の原因について考察する所。 発展途上国の人々が持つ向上心や知識欲がそれまでの裕福な国の人々に「いつか追い抜かれるかもしれない」という不安感を与え、それが差別意識につながると言う考え方は、かなり説得力を持っている。 (全ての差別がそれを元にしているとは思わない)

この本を読んでから知ったのだが、この本の著者の賀東氏はフルメタルパニックの原作者だということ。 フルメタルパニックと言うとアニメの第一話を見たことがあるだけなのだが、軍隊出身の主人公が日本の高校に転入してきてドタバタな展開となるアニメとしか印象が無い。 この小説が真剣な展開だから最初は信じられなかった。 だが、この続きとなる2冊目の本ではアクションコメディと言う感じの展開で、いかにもそのアニメの原作者の物だと信じる事ができた。

ただ、自分がこの小説をお気に入りに加えた大きな理由は、一巻が素晴らしかったからなので、3巻以降にあまりドタバタな展開にならない事を切に願っている。
コップクラフト (ガガガ文庫)コップクラフト (ガガガ文庫)
(2009/11/18)
賀東 招二

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付け加えておくと、何らかの理由でこの小説の出版元が代わったらしく、第二巻はガガガ文庫では未だ発売されていない。 自分は以前の出版社の物を買った。 それがこちら↓。 ずいぶん主人公2人のキャラデザインが違っている…。
ドラグネット・ミラージュ2 10万ドルの恋人 (ゼータ文庫)ドラグネット・ミラージュ2 10万ドルの恋人 (ゼータ文庫)
(2007/03/01)
賀東 招二

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日本語を勉強している外国人と話した事がある人は、日本語の微妙な言い方で「自然な」日本語との差異を感じた事があるだろう。 だが、そういった時に、どういった言葉をどんな時に使えばいいのかと論理的に説明できた人は少ないと思う。 (少なくとも自分には無理だ)

この本では、日本語を授業で勉強している海外の人が、どんな疑問をもっているのかが分かると同時に、日本人が何となく使っている言葉が実は間違いだらけだということを、外国人からの質問を通して知る事ができる本である。
内容は1-2ページで完結する超短編の漫画集となっており、それぞれのエピソード毎に、日本語教師である作者の解説のようなものが加えられている。 

思わず、クスッと笑ってしまう話が多く、肩の凝らない内容なので電車やバスの上でちょっと時間をつぶすにはもってこいの本だと言える。 自分はこれを読んで、直ぐに次の巻を注文した。
日本人の知らない日本語日本人の知らない日本語
(2009/02/18)
蛇蔵&海野凪子

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一概にヨーロッパ史の分岐点と言っても、何を言っているのかと思われるだけだろう。 それはペルシア戦争かも知れず、ローマ帝国の勃興かも知れず、アメリカ大陸の再発見かも知れず、ルネッサンスかもしれない。 

だが、今回取り上げたいのはそれらの出来事ではなく、オーストリアのマリア・テレジアとプロイセンのフリードリッヒ2世についてである。 
中世からこの2人が出現する18世紀半ばまで、ヨーロッパの政治はオーストリアとフランスと言う東西の2大国の歴史でもあった。 それがこの2人の争いを境目としてプロイセン(⇒北ドイツ)とイギリスの2ヶ国を中心とした近世の歴史へと代わっていく。 
これはフリードリッヒがマリア・テレジアよりも優れていたことの証明ではなく、その前後の様々な偶然の産物でしかない。 ただ、ヨーロッパ史に輝くこの2人の名君主の争いは、幾つの本を読んでも尚、私を魅了してやまない。 ヨーロッパ史で私が最も好きな時代の1つである。

今回はその時代を取り上げた小説を1つ紹介。 藤本ひとみ氏による「ハプスブルクの宝剣」。 
主人公は架空の人物であるが、この小説は当時のヨーロッパの描写を上手く行っている。 自由な雰囲気のイタリアと、余裕を持った状態のオーストリア、そして軍事最優先のプロイセンが上手く対比されている。 国はあれども人の行き来は自由で国際結婚の結果としてフランス生まれの貴族がオーストリアで将軍となっていたり、バイエルンの君主が神聖ローマの皇位を要求していると言ったことでもヨーロッパ史の複雑さを知る事ができるであろう。 更に、ヨーロッパの経済に深く食い込んでいながらも、何かにつけては差別の対象となるユダヤ人の問題をこの小説では何度も取り上げている。
著者の藤本氏はユダヤ人が登場する小説を幾つも書いており、この問題には造詣が深いようである。
物語の内容としては、オーストリア継承戦争が舞台であり、フランツ・シュテファンに助けられて彼の部下となる主人公がその中で活躍すると言う話である。 
ぜひご一読あれ!
ハプスブルクの宝剣〈上〉 (文春文庫)ハプスブルクの宝剣〈上〉 (文春文庫)
(1998/06)
藤本 ひとみ

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おまけ:
私が大学時代に見て衝撃を受けた、マリア・テレジアの肖像画
Andreas_Moeller_001.jpg

パンゲア

Author:パンゲア
好きな振付師 マーサ・グラハム、ピナ・バウシュ、ウィリアム・フォーサイス。
好きなゲーム HoI2、EU3


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