パンゲアの気まぐれ帳

気の向くままに、主に好きなこと(ダンス、小説、ネットゲームなど)について書き散らかす予定

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ブログを書かずに1月以上が経ってしまった。 ダメな自分、怠惰は罪。

今回は中村光先生の漫画を2つ紹介。 既に有名人なので知っている人も多いと思うが、若手でもあるので意外と知らない人は知らないのかも。

この人の代表作は「聖☆おにいさん」と「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」。 共に有名作だが、これでこの作者がまだ20代の半ばだと言うのが末恐ろしい。 

「聖☆おにいさん」は、天界で働いていたブッダとイエスが休暇を取って日本に遊びに来ると言う内容のギャグ漫画。 この作品は「この漫画がすごい!2009」のオトコ編一位に輝いている。 その為、ちはやふるを紹介した際に、次にはこの漫画について書こうかなと思ったのだが、あまりギャグマンがを読まないので、良い紹介が書けるとは思えず延期してしまっていた。

この作品は宗教の違いや教義を上手く冗談として笑わせることに成功しており、仏教徒やキリスト教徒が読んでも、バカにされているとは感じられない爽やかさがあると思える。 その為か、海外でもかなり人気があるらしく、第3の共同生活者としてマホメットを加えるべきだ、と言った議論が海外のファンサイトで行われている。 

ただ、自分としては、日本人にイスラム教はあまりなじみが無い事と、イスラム教では政教分離がまだ確立されておらず、マホメットを冗談の種とすると激しく反発が出る事から、マホメットは参加させない方がいいと思うがどうなっていくことやら。 

聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)聖☆おにいさん(1) (モーニングKC)
(2008/01/23)
中村 光

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もう一つの作品は、現在アニメが放映されている「荒川アンダー・ザ・ブリッジ」。 これは、「聖☆おにいさん」にも増してシュールなギャグが多発する漫画であるが、同時に主人公(コウ)とヒロイン(ニノ)の2人が徐々に固い絆で結ばれていく過程を描いている。 その過程が多くのギャグでぶつ切りにされており、読者としてはもやもや感が募る一方である。 そしてそれゆえに、さらに続きが気になってしまう。

単行本は10巻まで発売されており、物語もそろそろ締めに入ってきている気がする。 最後がどうなるのか、気になって仕方が無い。

荒川アンダーザブリッジ (1) (ヤングガンガンコミックス)荒川アンダーザブリッジ (1) (ヤングガンガンコミックス)
(2005/07/25)
中村 光

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今日、紹介する作品は、小河正岳氏による「ウェスタディアの双星」シリーズ。
これは、昨日のものよりも、より強く銀英伝の影響を感じさせる小説であり、舞台となる場所も、二大国家が覇権を争う銀河となっている。 
ただし、主人公達の母国は二大国のどちらでもなく、二大国の狭間で右往左往する小国群の内の一国である。(一応言っておくと、この国の名前がウェスタディア)

二大国が帝国と共和国という対比をなしている事、一個艦隊の規模が大体1万から1万5千隻ということなど、日本のスペースオペラの教科書とも言うべき銀英伝と似ている部分は幾つも見受けられる。 一方、この小説ならではの味付けも多々あり、それらが上手くバランスを取っていて、銀英伝に慣れ親しんだ人たちが、気軽にこの小説の世界にのめり込むことができるように配慮していると思われる。 

小説のタイトルは主人公が2人だと示しているが、読みはじめてみると、4人の主人公がいるかのように感じられる。 実際、第一巻を読み終えただけでは、「双星」という言葉が人間に対する形容語だとは分からない。 むしろ、「双星」と呼ばれるにふさわしい2人を挙げろと自分がその時点で聞かれたら、女王と外務卿の2人を挙げてしまっただろう。

出版元はライトノベルの電撃文庫ではあるが、スペースオペラと呼んでも差し支えないほど長期のスケールの話が展開されていると思う。 二大国の間で苦労する緩衝地帯の小国たちが、徐々に協力し合って大国の枷を外していくという展開を示唆する展開になってきており、充分に時間とページ数を与えられれば、名作になってもおかしくはない。
打ち切りにならない事を祈るのみだ。

ただ、あえて付け加えさせてもらえば、ライトノベル特有のご都合主義も少々垣間見えてきているのが、不安の種かもしれない。 主人公達の国は大きな災厄に何度も直面しているのに、艦艇の数がほとんど減っていない、又は、他の国に比べて再建速度が速く感じられる事。 ラノベの主人公は20代で無ければならないとばかりに、次々に事件を起こして世界情勢が急展開しすぎていると感じてしまうこと。 
更に、最新刊となる6巻で見受けられた信じられない場面として、他国の王に対して公衆の面前で、一将軍が説教するという個所もある。 謁見の場で、王の腕を掴んで説教したりしたら、その場で撃ち殺されても文句は言えないだろう。 大体、その距離まで他国の者を近づけさせたら衛兵たちは切腹ものだ。

ちなみに自分の一番のお気に入りのキャラは外務卿のチェザーリ。 この人が前の王に対して、王が交代してからもこの国への変わらぬ忠誠を誓う所は本当に良い場面だったと思う。 また、深く外交戦略をめぐらせたり、女王と交流したり、決戦に勝った事を知らされると無邪気に喜んだりと、キャラクターが深く描かれていてとても良い感じだ。
ウェスタディアの双星―真逆の英雄登場の章 (電撃文庫)ウェスタディアの双星―真逆の英雄登場の章 (電撃文庫)
(2008/01/10)
小河 正岳

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今日と明日、紹介する本は「銀河英雄伝説」の影響を強く感じさせる2つのシリーズ。 どちらもライトノベルの文庫から発売されているので打ち切りが心配だが、名作になる可能性があると思う。

最初に紹介するのは、安彦薫氏による「双竜記」シリーズ。 舞台となっているのは中世のような身分制度のある王国だが、この世界では騎士たちは馬ではなく「機巧鎧」と呼ばれるロボットのような物に乗って戦う。 
ある国が攻められて王が死に、首都が落とされ、王女が逃げているという場面から始まる。 そこで、主人公は行方不明の王子と勘違いされ、防衛側の旗頭として祭り上げられていってしまう、というのが大体のあらすじ。 

この作品を魅力的にしているのは、登場人物たちがとても魅力的なことだろう。 主人公や、ヒロインの王女はもちろん、敵国側の騎士も人間味のある描写をされている。 そして何といっても、自国の貴族たちの書き分けが素晴らしい。 
この国の「五公」と呼ばれる5人の大貴族たち、彼らがまとまって行動できなかった為に、この国は戦に破れつつあるのだが、一巻を通して徐々に明らかになるように、5人が5人とも、ある意味で自分の国を愛している。 それにも関わらず、彼らのとる行動は全く違った物になるというのがとても面白い。 

また、五公の内の2人が共同で敵の将軍と対決する場面があるのだが、その場面は銀河英雄伝説のミッターマイヤーとロイエンタールが「原始時代の勇者」オフレッサーと戦う場面を思い出させるものだった。

突っ込み所としては、主力兵器となる機巧鎧の数が余りに多いところ。 物語を通して軍勢の1/5ぐらいの数の機巧鎧がいるようだが、明らかに現代の戦車よりも構造が複雑そうな兵器が10万人の軍に対して2万ある、と言うのが信じられない。 この機巧鎧が数多くいるのに対して、その他の部隊は全くの無力なのか。 対戦車砲のような兵器は全く出てきていないのだが…。
更に言えば、これほど機械化の進んだ文明のはずなのに、未だに農奴や戦闘奴隷というような奴隷の存在があることも不思議である。 ある程度機械化が進んだ文明の場合、機械によって物を作ったり農業を行ったりする方が、監視人を雇って奴隷用の衣食住を用意して奴隷に作業をさせるよりも効率がいいのは明らかである。 これら古代ギリシア人のいう「卑しい技」の為の奴隷と言う階級が、現代において機械に取って代わったのは、人間の倫理観が進んだという訳ではない。
ともかく、作者がこれらの点をどう考えているのかは知らないが、話としてはかなり面白い小説だと思える。 ぜひ打ち切りになどならずに、完結にまでもっていってもらいたい。

ちなみに、自分のお気に入りのキャラは、五公内の凸凹コンビ、オルグレンとヒューム。 そして魅力的な敵である、メルツァー。
機械じかけの竜と偽りの王子 (電撃文庫)機械じかけの竜と偽りの王子 (電撃文庫)
(2008/11/10)
安彦 薫

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という題名の本を先日読んだ。 真っ赤な背景に2人の剣道姿の女子の絵が描かれている表紙を目にしたことのある人は多いのではないだろうか。 針金か案山子のよう小さくて細い2人の絵が印象的だった。 ハードカバーで出版されていた時から気になってはいたのだが、文庫版で出版されているのを見かけて遂に入手した。 

話の内容は典型的なスポ魂物。 一人は剣道一筋で対戦相手を倒す事だけを考えている武蔵かぶれ。 もう一人は別の剣道をそれほど長くはやっておらず勝ち負けにはこだわらない性格。 

この本は題名の通り主人公の2人が16歳、つまり高校一年時の話。 つまり高校三年まで、後2冊ある。 かなりすらすらと読めるし、先が気にならないと言えば嘘になるのだが、今のところ「お気に入り」に入るかは微妙。 
主人公2人の内、自分が感情移入できたのは剣道一筋な少女のほうなのだが、この本を読んでいる自分にすると、この子がかなりあっさりと自分のそれまでの信念を変えてしまう。 物語の最初の部分では、この子の兄を破り、兄が剣道をやめるきっかけを作ってしまった男を、いつか自分が倒すのだと思いつめていた。 これが話の本題でない事は自分の理解しているが、それでもこの心の中の目標とも言える人との対決をもう少し盛り上げてほしかった。 
また物語の最初に、かなりギクシャクとした親子関係を描いていると思えたのに、最後の方ではただのコミュニケーション不足と言った感じになってしまう。 
成長期とはそういうものだと言われれば、そうなのかもしれないが…。
武士道シックスティーン (文春文庫)武士道シックスティーン (文春文庫)
(2010/02/10)
誉田 哲也

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追伸: この記事を書こうとしているときに気付いたのだけど、この小説は漫画化されているんだね。 しかも少年誌向けと少女誌向け両方に別々の漫画家によって…。 何それ。
このブログの訪問者数を増やす為のみではないが、ある程度興味を持ってもらえるように時節に乗った話題を今回は話そうと思う。 今までマンガをこのブログで紹介することは避けてきたが今回はそれを破る。

今日、かるたの名人戦・クイーン戦をテレビで観た。 これを観ようと思ったのは、先日「ちはやふる」という漫画を読んだため。 この漫画は末次由紀先生による少女漫画である。 
知っている方もいるだろうが、この作品は、「マンガ大賞2009年」最優秀賞と「このマンガがすごい!2010年」の第一位というダブル受賞を果たした作品だ。
加えて言えば、末次氏は数年前に他作品のトレース疑惑を自ら認め、出版社がそれまでの全作品を回収&絶版にしてしまったマンガ家である。 この騒ぎの当時、トレース疑惑を掲載していたウェブサイトを見てみたが、他の作者の作品を上書きしていることは明らかな事を除いても、絵が雑で下手だという感想を持ったのを覚えている。
それが自らの告白から謹慎期間を経て再び筆を執り、今年遂にマンガ界の最高栄誉ともいえる賞を受けるまでになった。 今では数年前の、まねをしても下手な絵、とは似ても似つかない素晴らしい絵と物語を描いている。
何もかもが上手く行かない今の世の中。 自らの過ちにより志した道を挫折したが、再び地の底から這い上がってきたこの作者自身の復活物語に、共感や感動を覚える人は多いのではないだろうか。 幾つもの雑誌や新聞の書評が似た感想を書いているので、できればそれらも読んでもらいたい。
ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)ちはやふる (1) (Be・Loveコミックス)
(2008/05/13)
末次 由紀

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少しわき道にそれるが、このマンガの中で、かるたは男女が共に競う競技だと書かれていたが、今日の名人戦を観て本当にそうなのだと少しびっくりした。 
名人の練習中を写した録画映像で、クイーン戦への挑戦者(もちろん女性)と練習していたが、その挑戦者の女性が男の名人を破っていた!

ちはやふるは未だ連載中のマンガなので「連載中または読書中の本」カテゴリに入っているが、完結すれば「お気に入りの本」になることはほぼ間違いない。

パンゲア

Author:パンゲア
好きな振付師 マーサ・グラハム、ピナ・バウシュ、ウィリアム・フォーサイス。
好きなゲーム HoI2、EU3


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